泣く子には勝てない

 今朝、Daichiを保育園に連れて行こうとすると、むずがって、なかなか行こうとしない。しばらく、ああだこうだ言って、その気にさせようとするが、どうもうまくいかない。しょうがないので、力ずくで保育園の途中まで引きずっていったが、とうとう大泣きになってしまった。


 時間がないのであせったが、このまま保育園に放り込んでしまうのは、いささか気が引ける。やっぱりこういうときって、強制はよくない。しょうがないので、今度はとりあえず、話をすることにする。ふつう、泣くだけ泣けば、あとは落ち着いて話せば、それなりに納得してくれるものだ。が、今日は、なかなかうまく行かない。


 しばらく話をして、説得した結果、ようやく泣きやんだ頃に、「じゃあ、行こうか」というと、またしくしく泣き出す。う〜ん、今日はちょっと、特別だ。今までもぐずることはあったが、これほどまでのことはなかった。


 とはいえ、泣けば保育園に行かなくてすむ、と思わせてもいけない。ともかく説得を続ける。なんだかんだで30分ほどして、ようやく保育園の中まで入っていった。でも、そこで先生の顔をみると、まただめ。なまじやさしい先生に「どうしたの〜」なんて聞かれると、また大粒の涙。


 ほとほと困りはてるが、結局先生にゆだねて帰る。ちょっと、後ろ髪を引かれた。


 今日は一日、事務仕事。しかも、その最後には、しゃれにならないミスを自分がしでかしていたことに気づき、意気消沈。その後始末に追われている間に、あっという間に夕方になる。Daichiのお迎えの時間。


 別れるとき、「今日ははやく迎えに行ってあげるから」と言っていたのだが、自分の方に火がついて、ままならない。A-sanに迎えに行ってもらう。


 結局、夜遅く家に帰った頃には、Daichiは寝てしまっていた。A-sanに「どうだった?」と聞くと、けっこうあっけらかんと「朝、泣いちゃった」と言っていたそうだ。でもA-sanが迎えに行くと、「パパが来るって言ってたのに」とつぶやいたそうな。ごめん、Daichi。