ケンブリッジ、マサチューセッツ

 今、ボストン郊外の大学町ケンブリッジに来ている。思いがけず移動は順調で、ここまでほとんど何の問題もなく、スムースにたどり着いた。まあ、こういうこともあるのだ。というか、これが普通なのだと思うけど。どうも、飛行機が遅れたり欠便になったり、荷物がなくなったり入国審査でひっかかってあたりまえと思うようになってしまった。ともかく、よかったよかった。


 世界の大学を見て回るのが好きだ。フランスの大学は正直いって施設があまりに貧弱だけど、ソルボンヌ(パリ第四)大学などは、多少場所柄もあって趣きがある。イギリスのケンブリッジは中世の城館みたいだし、オックスフォードも雰囲気のある建物がならび、伝統を感じさせてくれる。アメリカのキャンパスというとUCLAのように、ひたすら開放的なところもあれば、コロンビアのように重々しいところもある。で、ハーバードである。ある意味、世界でもっとも有名なこの大学のある町はどんな感じのところなのだろうか。



 まだ、到着して数時間しかたっていないので、なんとも言えないのだけど、ちょっとイメージ的にはオックスフォードに似てるかな。もう少し現代風で雑駁だけど。ともかく建物がかなり分散しているので、全貌が捉えにくい。先ほど急ぎ足でいくつかの建物と本屋をのぞいてきたけれど、どこに何があるのか把握するのに、かなり時間がかかりそうだ。また明日いくつかの場所を訪問する予定。



 天気がよく、思ったほど寒くないと口にしようとした瞬間、すさまじい突風が吹いてきた。風に吹かれると、やはり寒い。身を切られるようだ。雪はほとんどみかけないけど、この風が続くと、ちょっとしんどいな。