語り倒す

 京都の山奥での合宿に行ってきた。とある本の企画で、4人の報告者がたたき台の原稿を書き、報告者を含め10人ほどのメンバーで、その一つひとつに2時間半ずつかけて討論する(=計10時間!)という、実に気合いの入った合宿だった。


 2日目など、みんな「くたびれたくたびれた」と言ってるわりに、それでも2時間半ずつみっちり話す。実にパワフルな人々である。


 このメンバーのすごいのは、討論会が終わった後も、酒を飲んでは話し、寝て起きては話し続けている点である。今朝など、僕は一人、民宿の近くにある割と有名なお寺まで散歩に行ったが、その間も残りのメンバーは雑魚寝していたふとんをまるめて、その間で話し続けていた。


 何だか、そのパワーに圧倒され続けた二日間だった。いや、自分がじつに無口な人間であると思えてきた。