調査の秘訣

 昨晩は、懇親会の後、「飲んべ横丁」へ繰り出す。いつもの店には、プロジェクトのメンバーと、市の職員さんとが半々。座席はいっぱいで、立ち飲みのスペースすら足りず、多くは店の外でコップ酒。不思議な風景である。途中、ぱらぱらと雨まで降ってきたが、熱い議論が続く。


 今朝は6時過ぎにホテルを出て、駅に歩いていく。駅にたどりつくと、そこにはちらほらと仲間の姿。現地までの往復は、個人行動が基本である。何時の、どの列車に乗るかは、個人の自由。いろんなところで顔を合わせて「やあやあ」といい、また分かれていく。調査旅行というと団体行動のイメージがあるが、ここのメンバーは全員で行動することはまずない。それぞれ好きなように行動し、一緒になったり分かれたり、と柔軟である。


 列車の中でも、ばらばらに席をとることが多い。本や書類を読む人、外を眺める人、寝てる人。気が向けばやってきて話をし、また分かれていく。


 このあたりの自由さが、この数年にわたる調査がうまくいった(とりあえず喧嘩して空中分解することはなかった)秘訣かもしれない。