連載

 いま実は8回連続ものの文章を書いている。分量から言えば、8回分あわせても短い論文にならない程度だ。だが、やはり8回分の短い文章を書くことは、同じ分量の中くらいの長さの文章を書くこととは、まったく異なる仕事なのだ。


 8回分あわせて一つの文章にならないといけないのはもちろんだが、同時に、1回1回で完結している必要がある。小学生にだってわかる理屈であるが、それがわかっていなかったなあと、痛感している。


 いや、人間は経験からしか学べないのだ。