7分のスパーク

 今日は結婚式と研究会のダブルヘッダー。話すと長いが、まあ、ともかくそういうことになった。


 結婚式は、親族紹介と式と記念撮影まで。食べ物にはありつけないままに研究会会場へ。ところが、式場で財布をA-sanに預けたままであることに途中で気づく。不幸中の幸い、パスモはもっていたので、以後一日、パスモだけですごす。あいにくメトロの駅のキヨスクは閉まっていて、ようやくたどり着いたJRのコンビニにもお弁当類はまったく置いてなかった。カロリーメートだけ買って研究会会場へ。


 最近のパターンだが、会場に着くまでいかなる場なのか、理解していない。行ってみたら国際政治の研究者の会合だった。何で自分がここにいるのだろうと思いつつ、報告をする。始まってみると手厳しい質問が続く。しまった、こんなことなら来なければよかった。しかも司会の先生が時間に厳しく、ちょっとでも長口舌となると、すぐに警告が出る。最後のフロアからの質問は数えたらのべ5人、質問の数は10個あったが、「7分で答えろ」との言明。


 ここで急に燃えた。よし、やってやろう。心の中で何かが僕の中で飛び散った。以後7分間、死にものぐるいで話した。スパークした。人生の中で、これほど分あたり、たくさんの言葉を話したことはない。全部の質問に答えたら、ちょうど7分だった。


 懇親会の席では、「あの解答はすごいですねえ」、「スパークしてましたねえ」と次々に言われた、きっと僕の話したことなど、2,3日後には誰も覚えていないだろう。しかし、僕がスパークしたことだけは、しばらくの間、人々の記憶に残るであろう。うん、それで、本望なのだ。