若者の雇用問題と児童虐待

 今日読んだ新書二冊。城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)と川崎二三彦『児童虐待』(岩波新書)。


 両方とも読みやすい本であり、会社の人事部と児童相談所と場所こそ違え、ある種の「現場」からのレポートである。若者の雇用問題と児童虐待、どちらも社会のゆがみが、若者や子供に極端なかたちで押しつけられている、まさに現代の縮図のような問題である。


 いずれにせよ、希望のない話である。が、社会のきしむ音に耳をふさぐわけにはいかない。そしてどちらの話も他人事ではない。