進級式

 土曜日だが、保育園から進級式があるので朝10時までに来いという。めんどくさいなーと思いつつ、Daichiと出かける。Daichiはすみれ組ということで、紫の名札をもらって、ちょっと自慢げ。だいぶお兄さんになったのだ。Daichiは教室の中に入り、僕は園庭でぼんやりする。どうも新しく入った父兄を中心にセレモニーをやっているらしい。園に来てみると、びしっとおめかししたお父さんお母さんが多く、ちょっとびっくりした。こっちは、土曜日の朝ルックである。


 待っている間、ぼおっとしている。どうも今日は気後れして、同じように待っているお母さん方の会話に入っていけない。他のお父さんは、というと、だいたい一緒に来ているお母さんのとなりでぼんやりしている。しかたないので、手持ちぶさたなまま、ふらふらする。


 担任の数が、年齢が上がるにつれ減るらしい。今年4歳になるDaichiの場合、3人の先生でみるという。子供の数は30人近くいるのに、大丈夫かなあ。見ていると、これまで担任だった先生たちは他の学年の色の名札をつけている。かわいらしくていいなあ、と思っていた先生たちは、みんな他の学年に移ってしまった。残念。いや、Daichiの代わりに言っているのだけれど。


 なぜかDaichiは一番大柄で、陽気に大声でしゃべるS先生が好きだという。幸いS先生は持ち上がりだという。でも、同じ学年の子のお母さんと話したとき、その話をすると、「うちの子はS先生に怒られたんで怖いって、言ってましたよ」とか、「Daichi君、年上の女性の尻にしかれるのが好きなのかしら」と、身も蓋もないことを言う。


 結局、記念写真だけとって解散。30分以上待って、10分で用は済んでしまった。こんなんで人を呼び出すよな、と思いつつ、花見日和の空の下、Daichiと家に帰った。