ドイツでの講義

今回ベルリンにはサバティカルで来ているわけではない。講義を週3回することが条件である。英語で良いのだから、ドイツ語でやるよりはマシだけど、それでもなかなか大変である。あいにく日本を出発するまでドタバタが続き、講義の準備どころではなかったので、すべてはぶっつけ本番である。ちゃんと読み上げ原稿を作ろうかと思ったが、結局パワーポイントでごまかすしかなかった。

 

 

学生の感じはとても良い。みんな真面目で努力家である(受講者の数は少ないけど。グッスン)。よく手を上げて質問するし、こちらの問題提起にも生き生きと反応してくれる。感じの良い学生さんたちである。

 

何より良いのは、英語であまりストレスを感じないこと。前にコーネル大学で講義をした時は大変だった。学生のほとんどは英語のネーティブである。怒涛のように英語で質問されると、正直圧倒される。それに対し、ドイツ人の学生は英語は上手だけれど、やはり外国語である。お互い、外国語としての英語をしゃべっていると、対等な気になる。国際語としての英語は、こんな感じでいいのではないか。

 

 

気に入ったのは、講義が終わると、学生さんがこぶしで机を叩くこと。終わりのシグナルらしいが、とても素敵である。お互い、「お疲れ様でした!」という気分になる。日本の学生さんもやってくれないかな。